安定した演奏のための体幹

2025年04月25日 08:00
カテゴリ: 練習

今回は演奏者の悩みや課題を解決するために、私が最もレッスンで育むことを書き留めてみます。

体幹・メンタルトレーニングについて、どんな印象がありますか?

また、私のブログをご覧くださっている方は更なる高いコンディションを目指す中での悩みがあると感じています。


メンタルトレーニングを受けたことがない方にとっては、例えば弱い心を強くすることをイメージする方も多くいらっしゃるかもしれません。


実際の悩みの中で多く占めるものは、過度な緊張から身体の震え、呼吸が浅くなる、コントロールしきれない体の問題に表れるものや、集中力やモチベーションなど。

それはどんな練習で解決するのかと疑問があるでしょう。


また、どんな場面でも安定した息づかいと音の柔軟性に関わる「お腹の支え」に対するアプローチも、各指導者の感覚で伝え方と受け取り手の理解や認識の差によっても、納得感や腑に落ちる感覚も異なります。


私自身、師匠や先人の奏者から受け継いだ大切な要素や奏法、メンタルトレーニングと体幹を学び、回りまわってようやく、
演奏に必要な「共通の要素」や「土台や核になるもの」を納得しました。

それほど簡単に手に入りにくく、言葉に頼っていては分かりにくい課題だと感じます。


しかし簡単に言ってしまえば、心と体を連動するよいコンディションのためには  “体”  から整えます。
自分にとって整えるために、戻ってこれる基本の状態を知ることが第一歩です。

そして思考や瞑想の仕方、繰り返しのイメージワークも、脳と体を連携させる練習によって改善します。


悩みの大半は原点に立ち返ってシンプルにすること。

上を目指す方は足りないものを補いたい気持ちから知識量や考えることも多いと思いますが、基礎の前の基礎、本当に今のままでいい?
“今” の自分の体にはフィットしてますか?


よい実践の成果は確実についてきます。


演奏によい体づくりにも順番や方法はたくさんありますが、
今からすぐ取り組めるものが「体幹」です。


どの音域も難なく吹ける中級くらいの方にとっては体幹について軽視したり見逃しがち。

体幹ってそもそも、表面の大きな筋肉ではなく、内臓を正しい位置に支え、動きに合わせてそれに合わせて臓器も移動するような、深層にあるインナーマッスルです。

そこを鍛えるだけではなく、「柔らかく使えるようにする」ことは、演奏力と緊張のコントロールにも効果的です!


呼吸が浅い方、足首〜膝〜骨盤、股関節が緊張しやい、固定するようにバランスをとっている方は、体幹が柔軟に動きづらくなります。

そんな方に、ドローインという方法は日常的に取り入れやすく、体にも負担なく初歩におすすめです。

注意点は表面の筋肉から動かそうとしないで、膜を弛緩させるように。

レッスンに来られない方は自身でまず繰り返し試してみてください。

まだほんの一部ですが、すぐに実践できるものから、じっくり取り組むものまで、少しずつお伝えしていきます。



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